ゲイの分類 (図あり) ゲイ ホモ オネエ ニューハーフ オカマ の違いについて

ゲイ=オネエとの誤解が多い昨今ですが、ゲイには、大きく分けて4分類(細かくいうとそれ以上)あります。以下にその説明をします。※(因みに「オカマ」は蔑称であり、ここでは触れません)。

                男性同性愛者(ゲイ)の分類


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ニューハーフシーメール ← 女装家(女性的)←【格好】 →(男性的) オネエ ゲイハードゲイ


ニューハーフの佐藤かよ    女装家のミッツ      オネエの山咲トオル    ゲイの風間トオル

                   



【4タイプの解説:かいせつ】
まず分類するに当たり、男性度/女性度には3つの要素があるといっておきたい。
①・・・身体
②・・・心
③・・・服装

タイプ1 男性的なゲイ(ホモセクシュアル・・・最も多い。身体は男性のままで、自分の男性器は喜ばしいもの。服装と心も男性的。オネエ言葉も使わず、男言葉を使う。男性として、男性らしく、男性を愛したいと思っている。①・②・③とも男性的。恋愛対象が同性であることを除いては、男性的な異性愛ヘテロ)男性と変わらない(ヘテロ男性にも女性的なヘテロと男性的なヘテロがいる)。ただしベッドの上では「責め」と決まっているわけではない。個人差が大きく受け身も多いし、リバ(両方)もいる。ヘテロ男性にSとMがいるのと同じ。また責め受けというのもアナルSEXを意味しない。もっと広く「リードする側」か「リードされる側」かという意味。アナルSEXに嫌悪感を持つゲイも多く、ゲイの過半数はオーラルSEX(A・B・CのB)までしかしない。 短髪・髭・マッチョなタイプも多いが、だからといって②の内面も男性的とは限らない。内面が女性的なゲイは「オネエ」と呼び区別する。 

ホモセクシュアルは本来、同性愛者という意味で女性同性愛者も含まれるが、日本では男性同性愛者のみを指して使われてきた歴史があり(女性同性愛者はレズビアン)、ここではそれを踏まえ、便宜的に男性的なゲイを指して用いています。
 
 有名人…イチロー中田英寿風間トオル東出昌大中島健人入江陵介福山雅治成宮寛貴松平健

タイプ2 トランスジェンダー(心が女性的なゲイ=オネエ)・・・男性的なゲイの次に多い。女装願望はない。身体も服装も男性のままでいたくて、自分の男性器は喜ばしいもの。ただし心が女性的(オネエ)で、オネエ言葉を使い、女性として男性を愛したいと思っている所が、男性的なホモセクシュアルと違う。①(身体)と③(服装)が男性的、②(心)が女性的。男性的なゲイとの境界はやや曖昧。今、テレビに出ているゲイタレントの多くはここに属する。2丁目などゲイコミュニティの中では、オネエ言葉を使うゲイをオネエといい、使わないゲイはオネエと言わない。少数ではあるが、クリス松村やおすぎのように、女性度が高いゲイの中でも、特に女性的なゲイはトランスジェンダーという。ただ女性的だからといってベッドの上では「受け身」とは限らない。受けか責めかというのも個人差が大きく、相手により使い分けることもある(リバ)。またその責め受けというのもアナルSEXを意味しない。もっと広く「リードする」か「リードされる」という意味。

(注)昨今のテレビは女装家まで含め「オネエ」ということがあるが、オネエの正しい意味は「女装しない女性的なゲイ」であって、男性的なゲイと女装家はオネエに含まない。

 有名人…山咲トオル楽しんご、広海・深海、小椋ケンイチ(オグネエ)、クリス松村おすピー。他に有名人では見当たらないが、短髪・髭・マッチョだけれど心が女性的(オネエ)というゲイも多い。

 
タイプ3 トランスジェンダー + クロスドレッサー(トランス・ベスタイト=女装家)・・・ゲイ全体の1~2%と少数派。女装をするが、身体は男性のまま。自分の男性器は喜ばしいもので、性転換手術は望まない。心は女性的。①(身体)のみが男性。マツコのように「心は凄く男性的」と言っているタイプもいるが、そのマツコもTVのトーク番組などでは完全に「女性目線」で話しており、マツコも含め女装家の心はやはり女性的。トランスジェンダーがもう一歩女性に近づき、③の服装の女性性が加わった人(女装する人)。最近は女装している状態をトランス・ベスタイト(異性装)より、クロスドレッサーと呼ぶことが多い。ベッド上では責め・受け身・リバのそれぞれのタイプがいる。女装家だから挿入される側と決まっていない。個人により違うし、アナルSEXをしない者も多い。マツコはベッド上では「M」だと発言している。

(注)昨今のメディアは女装家を「オネエ」と呼ぶことがあるが、言葉の誤用であって、彼らはオネエとはいわない。オネエとは「女装しない女性的なゲイ」の意味。

 有名人…マツコ・DX、ミッツ・マングローブ。(イッコーは女装家と下記のニューハーフの中間)。

タイプ4 トランス・セクシャル(ニューハーフ、性同一性障害・・・ゲイ全体の1%未満と最少数派。女性なのに間違って男性の身体に生まれてきてしまい、性別適合手術を受けて本来の性である女性に戻る人。身体が男性であることに違和感があり、性転換願望がある。完全な女性になり、女性として男性を愛したいと思っている。近年は同性愛より異性愛とカテゴライズされる。(男性から女性に性転換し、女性として女性を愛したいという人もいる。その場合は女性同性愛になる)。
 有名人…はるな愛カルーセル麻紀

  ☆シーメール・・・数は少数だが、女装家とニューハーフの中間で、男性のシンボルと女性の乳房の両方を望む人。女装家(乳房はない)を含めシーメールと呼ぶこともある。
      

【補足】
以上4タイプとシーメールについて説明しました。最上部の図でいうと、ホモセクシュアル(男性的なゲイ)が最大多数派で、矢印が女性方向に行くほど少数になります。

この中で、最後のトランス・セクシャル(ニューハーフ)は、法律も変わり、要件を満たせば男性から女性に戸籍変更も可能になりました。従って今は、同性愛ではなく、異性愛とカテゴライズされるようになっています。はるな愛さんは自らのポリシーでゲイだと名乗られています。

またトランスジェンダークロスドレッサー(女装家)とトランスセクシュアル(ニューハーフ)を合わせて「ニューハーフ」と呼ばれた時期もありましたが(更にその前は女装者をゲイボーイと呼んだ)、今は女装家(身体は男性のままでいい)はニューハーフと呼ばないことが多いようです。けれどニューハーフ系バーでは、女装家とニューハーフが混在して働いている事が多くあります。

ニューハーフと女装家の中間に「シーメール」という、男性器と女性の胸の両方があった方がいいというタイプもいます。また女装はするものの、恋愛対象は異性(女性)というトランス・ベスタイト(異性装)の男性もいますが、彼らは性的マイノリティではあるものの、ゲイ(同性愛者)ではなく異性愛者(ヘテロセクシャル)です。トランス・ベスタイトというのは女装をした状態を指すもので、性的指向(恋愛対象)は同性愛者・異性愛者・両性愛者がいます。

最大多数派は男性的なゲイ
ゲイの中で最大多数派は、一番上の男性的なゲイです。全体の7,8割でしょう。次に多いのがオネエ(女装しない心が女性的なゲイ)で、2,3割というところでしょうか。ニューハーフと女装家は合わせても1〜3%未満で、マイノリティの中のマイノリティです。

男性的なゲイ(ホモセクシャル)の中でも、特筆して男性姓が高いタイプは、レイザーラモンHGさんで有名になった「ハードゲイ」や「いかにもゲイ」になります。ただ彼らの中にも女性的な言葉遣いをしたり、内面がオネエの人もいるから、ややこしい所です。見た目が男性らしい格好をしているからといって、内面も男性的とは限らないし、中性的な美少年だからといって、内面も中性的、女性的とは限らない。外見と内面は必ずしも一致しません。


ホモ、オカマ、ゲイなどの違いについて言及してみました。
因みに、オカマは差別語であり、いわれて嫌だと感じるゲイの方も多いので使わないようにしてください。オネエではない性自認が男性のゲイを「オネエ」と呼ぶのも、差別、セクハラになりますので止めてください。

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